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「個性豊かなぶどう品種」

世界中には、約1万5千種類もの異なるぶどう品種がある、と

言われています。でも重要な品種は,20個も覚えれば十分楽しめます。まずは、皮が白いぶどう3品種、皮が黒いぶどう3品種の、合計6品種から覚えてみてください。ワインの香りや味わいの違いは、このぶどう品種の個性が、とっても大きく関わっています。ちなみに、白い色のブドウからは、白ワインが、黒い色のブドウからは、赤ワインが出来上がります。(一部例外もありますが。。。)

一流俳優のイメージ ”シャルドネ”(白ぶどう)

嫌いな人はほとんど聞いたことがないほど、皆から愛される品種です。際立った特徴がないのが難しいのですが、造り手や、栽培する気候によって、大きく香りや味わいが、変わってくるのが

特徴です。スッキリ爽やかで、軽い飲み口になるのは、大抵寒い産地で造られた時です。香りは、レモンなどの柑橘系に、少しリンゴの香りもするかもしれません。濃厚な飲み口になるのは、

大抵暖かい産地で造られた時です。香りは、リンゴ、パイナップルなど、トロピカルフルーツの香りがすることも。

貴公子のイメージ ”リースリング”(白ぶどう)

暑いところが苦手なので、涼しいところに多く見られます。香りはとっても華やかで、柑橘系の香りや、お花の華やかな香りが魅惑的です。味わいは、とっても酸っぱい!辛口が基本ですが、甘口もあります。甘口でも酸っぱい酸があることで、すっきりと爽やかに

楽しむことができるんです。お食事との相性もよく、侮るなかれ。

 

個性派な芸術家 ”ソーヴィニヨン・ブラン”(白ぶどう)

なんだか長い名前ですが、よく遭遇する品種なので、ぜひ覚えてください。こちらは万人受け、ではなく、かなり好みが分かれます。香りが強い品種です。グレープフルーツの香りや、少し青っぽい香りがします。ハーブのような香りです。ニュージーランドで

造られると、パッションフルーツの香りも出てくることが多いです。

 

マッチョな王子様 ”カベルネ・ソーヴィニヨン”(黒ぶどう)

ボルドーでよく見る品種ですが、色は濃く、香りの特徴は、黒い果実の香り。カシスやブルーベリー、ブラックチェリーなど。

味わいはとても渋く、タンニンが多いです。熟成させることによって、徐々にまろやかになってゆきます。

 

エレガントな王女様 ”ピノ・ノワール”(黒ぶどう

ブルゴーニュでよく見る品種です。カベルネ・ソーヴィニヨンとは正反対。色は淡く、香りの特徴は、赤い果実の香り。木苺や、

ラズベリーなど。味わいは、とても酸っぱいです。こちらも、熟成させることで、複雑性がましてきます。

 

ダンディなハンター ”シラー”(黒ぶどう)

色は濃く、香りは黒い果実の香りと、黒胡椒や肉の香りが特徴的。味わいも濃厚で、アルコールも高め。お肉が食べたくなります。

 

これらのブドウ品種は、1つのみで、ワインになることもあれば、複数の品種をブレンドすることもあります。ワインボトルの

ラベルには、ブドウ品種名が書いてあることもあれば、書いていないこともあるので、お店の方に聞いてみてくださいね。

ヨーロッパのワインには、ブドウ品種名が表示されていないことが、伝統として今でも多くあります(ドイツやフランスのアルザス地方は例外です。)

 

 

「生産者を知る」

誰が作ったのか、を知ることは、味わいの傾向を知ることにもなるので、もし一度飲んで、美味しいワインに出会ったら、ブドウ

品種や産地だけでなく、生産者もメモすることをお忘れなく。同じぶどうからワインを造っても、造り手の個性によって、味わいが全く異なってくる、ということは大いにあります。お味噌汁でも、家庭によって全く味が変わるのと一緒ですね。

 

「造り方の秘密」

ワインの基本的な造り方は、とってもシンプルです。多くの生産者は、求めるワインの、最終的な味わいによって、幾つもの技法を

取り入れたり、タイミングを変えたりすることで、ワイン毎の、そして作り手の個性を出しています。

 

【白ワイン】

①白ぶどうを収穫する→②潰して液体と固体に分ける→③液体のみを発酵させる(ALC発酵)→④ワインの清澄と濾過→⑤瓶詰め

 

【赤ワイン】①黒ぶどうを収穫する→②ぶどうに切れ込みを入れる→③発酵させる(ALC発酵)→④液体と固体に分ける→⑤液体のみ熟成させる→⑥ワインの清澄と濾過→⑦瓶詰め

 

※基本となるとてもシンプルな造り方です。

この他に、どんな容器を使うのか、発酵中の温度や長さはどのぐらいか、など様々な選択によって、ヴァラエティ豊かなワインができるのです。

 

「土壌はミステリー」

みなさんはワインにミネラルを感じることってありますか?”ミネラル”という言葉を、テイスティングで使うときには、要注意です!

とても抽象的な言葉なのです。そもそも、ミネラルには味はないのです。カリウム、カルシウム、マグネシウム、などを主に、

ミネラル分というのですが、お水にも、硬水や軟水がありますよね?硬水には、これらの成分が多く含まれているのです。

ミネラル感を知るには、まず硬度の高いお水を飲んでみるといいかもしれません。とはいえ、これらのミネラル分が多い土壌から造られたワインに、ミネラルを感じると言い切っていいのかは、定かではないのです。まだまだ、科学で解明されていることが少ないのが土壌。そのミステリーさが、さらにワインに魅力を感じるところですよね。

 

「気候の影響」

地球温暖化の影響で、今までワインが造れなかったエリアでも、生産が可能になるなど、その時代の、気候影響を受けるのがワイン。

どこでワインを造るのかによって、同じ個性を持つ品種から、ワインを造っても、味わいが180度変わることがある。

これもワインの世界では、よく語られるところですね。産地ごとに、まったく異なる気候が存在するからです。

”気温・降雨量・風の強さ・日照量・湿度”

などは、大きくブドウに影響を与えるのです。

日本でも、山梨と北海道では、大きく違いますよね。他の農作物では、そこまでの味の変化は、みられないかもしれませんが、ここまで、大きな違いを生み出すブドウってすごいですよね!

 

「4桁の数字ヴィンテージ」

ヴィンテージという言葉をきいたことはありますか?収穫年ともいいますが、ラベルに書かれた、4桁の数字のことです。

これは、ブドウを収穫した年であって、ワインになった年、ではありませんので、注意が必要です。

”当たり年 (Great Vintage)”

 ”はずれ年 (Off Vintage)”

これはブドウの出来が、良かった年と、悪かった年、という意味で使われています。とはいえ、当たり年のワインが必ずおいしい。はずれ年のワインが、まずい。という意味ではありません。当たり年、ということは、天候に恵まれるなどして、ブドウがしっかり熟しているため、骨格(酸味や渋み)が、しっかりとある=熟成するポテンシャルがある、ということなのです。ですから、充分にワインがなじむ前に、早くにあけてしまうと、渋みが強すぎるなど、あまりおいしく感じない可能性もあるのです。

一方、はずれ年は、熟成には向かないかもしれませんが、早飲みするには適しているのです。ぜひワイン選びの際には、ヴィンテージチャートなどを、参考にしてみてください。

 

〜ワインの魅力に、はまってきたあなた!〜

是非、次の一歩を踏み出してみてほしいです!上記5ポイントの、基礎的な知識を、体系的に理解できたら次は応用です。

「自分の好みのワインを知る」

「ラベルを見ただけでワインの味わいが想像できるようになる」

「マリアージュを楽しむ」などです。

ワインの勉強を始めることで、好みの幅が増えるのは、とても楽しい経験になるはずです。赤ワインは、渋くて苦手だった方が、

飲み方や、選び方次第で、美味しかったんだ!と言ってくださったり、白ワインは酸っぱくて苦手だった方も、いろんな味わいの、白ワインがあるんだ、という事を知ってからは、美味しいと思った。など、新しい自分に出会えるかもしれませんよ。新たな、人生の趣味にしていただけると、とってもうれしいです。神秘的な、ワインの魔法にかかってきたあなた!

すでに、ワインの探求の世界を進みだしていますよ。

J.S.A.認定ソムリエ

 

安齋 絵蘭

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